まちなか案内所 / 8ninriki.jp
Review


2015.05.8
[05-08]【カタオカ建築レビュー】写真00
まちなか案内所


writer
片岡 佳苗

 

設計:伊藤憲吾建築設計事務所

先月末、坂茂氏設計の大分県立美術館と、大分駅に併設された複合施設がオープンして賑やかな大分市中心部。

その少し前に、この大きな建築の間で、小さい建築もオープンしました。

 

[05-08]【カタオカ建築レビュー】写真04

オフィスビルを背景に際立つスケール感。いいです。小さい建築大好きです。

見慣れない大分駅とその周辺を、落ち着かない気持ちで抜けた後、こっちに近寄ってきてくれるようでほっとしました。

まずは外側から~と裏側に回り込むと、大きくとられたガラス面から、人がぽつぽつ立ち寄っては出ていく様子やそのまま過ぎる様子が見えました。

[05-08]【カタオカ建築レビュー】写真02

眺めていたスマホをポケットにしまい、案内所の女性と少し会話を楽しんでまた出発。美術館やたくさんの情報もきちんと棚にならんでいます。

この大きなガラスの抜けは、眩しい陽射しも通してしまうのでしょうが、

あっちとこっちを繋ぎながら自身は閉じこもらない建築であることを伝えてくれます。

中に入ってちょっとだけ挨拶をした後、パネルの接続部や小口を見ていると、案内所の女性が話しかけてくださいました。

[05-08]【カタオカ建築レビュー】写真03-02

観光客だけではなく、地元大分の人もここは何ですか?と、のぞいて行かれるんだそうです。

つい先日は、増えてしまった鉢植えを寄贈してお持ちくださった方もいらっしゃったとか。もう地元の皆様と仲良くなっていらっしゃるお話にびっくり!

疲れと緊張をほぐしてくれるような笑顔で、外にさっと出ては声をかけご案内される姿は気持ち良く、楽しいお話につい長居をしてしまいました。

建築もそこにいる人も、まちに向かって開いていると、外から人や情報が入ってきて繰り返し立ち寄りたくなる場所になっていくんだと感じます。

[05-08]【カタオカ建築レビュー】写真01

建築は、施主、設計監理者、施工してくださる方々、携わる人が人生をかけてたちあげるもの。

布団の中に入ってもなお、夢の中まで向き合います。

この案内所が多くの方々の力を集結して竣工したことを伊藤氏のFacebookで拝見しておりましたが、

その方々の手を離れ、このまちと人に手渡されて間もない今、しっかり根を生やしている様子を見て、勝手な妄想を膨らませてしまいました。

ロゴマークの大分県をぐるっと巡るような矢印。

まちと人のポテンシャルをぐんと引き延ばしてくれそうなこの仮設建築が、半年間多くの人に可愛がられ、

例えば、大分県内を旅するような道を切り拓くこともあるんだろうか。

■まちなか案内所

住所:大分市末広町1丁目(朝日生命ビル前)

利用時間:10:00~19:00





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