一支国博物館 / 8ninriki.jp
Review


2015.03.2
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一支国博物館


writer
平田大和

故 黒川紀章氏の晩年の作品である。
現在もよく見られる有機的デザインの建築とランドスケープが一体となっていて、その起伏が立体的に交錯している。大自然の中に建つその建築の屋根の上を歩き、開口部とも言えない折り重なるスキマから見える玄界灘の景色は心地よさを伴う。

また、展示スタイルはこれまたよく見かけるスロープ形式であるが、歩きながら古代から現代に至り最後に現在の一支国(壱岐島)を見せることで終わる演出である。但しそこに広がる壱岐島の景色は都会では見れない雄大なもので、都会ではなく地方だから出来る展示演出を見ることが出来たと思う。

また設計者の選定経緯は知らないし、このハコモノの存在自体に賛否両論あるとは思うが、地方都市である長崎県壱岐市の博物館を、日本を代表する有名建築家が設計することにより、私達建築を実務として行う者だけでなく、建築を志す者、建築好きな人、歴史好きな人など、多くの人を呼び込む資源になり一つの活性化に繋がることは良いことだと感じた。

さらに、この集客を一過性のもので終わらせるのではなく、指定管理者と地域がチームを組み、ハコモノをキッカケとした新しいアイデアやコンテンツを充実させ持続的な集客、地域への還元が出来れば、この建築は地域にとって意義深いものになるであろう。





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