波乱の幕開け!【第2回目構造実験その①】 / 8ninriki.jp
Project


2015.08.30
[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑤-2
波乱の幕開け!【第2回目構造実験その①】


writer
片岡 佳苗

残暑お見舞い申し上げます。版築部取材続行中、カタオカです。

立秋を迎え一雨ごとに涼しくなりますね。版築部を見守ってくださる皆様。

いつも溢れんばかりのご声援をありがとうございます!

お待たせしました。第2回目テストピースの構造実験について、2回に分けてお届けします。

今日は、前半【第2回目構造実験その①】です。

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3①-3

いつものように、版築部3名。 左から小林部員、白川先生、大石部長、新田部員です。

大石部長と新田部員は、9/6(日)大分市内でレクチャーを行う予定です。

実に楽しく建築と向き合う2人に会いに是非!おでかけください。2人が唸ってキャッキャッ喜ぶような質問もぶつけてみてくださいね。

 

ん?全部で4名?素敵な笑顔の方が。版築部の新しいメンバーですか?

ご紹介が遅くなりました。九州産業大学の白川敏夫先生です。専攻は建築材料とコンクリート工学でいらっしゃいます。

第1回目構造実験の頃から版築部の話に耳を傾け、色々とご教示くださる我ら(大石部長、小林部員、カタオカ)が母校の先生なのです。

学生のころから、お世話になっております!

 

では、ここで少しおさらいです。

第1回目構造実験で浮かび上がった版築部の課題は、

  1. 仕上材として用いる版築だが、強度はある程度確保したい。
  2. [1]を実現するために必要な材料は何か。それをローコストで実現できないか。
  3. [2]をどのような分量で配合すればよいのか。

 

これらをクリアし、「お地蔵さんの家」で仕上材として版築を用いるために、

第2回目となるテストピースを作成し、再び実験を行うためにやってまいりました。

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3②-2

左側は白玉団子くらいの柔らかさで土を突いたもの、

右側は水分を極力抑えたもの、こっちはなでなですると土がとれるようですね。

(詳しくは、第2回目のテストピースづくりをご覧ください)

 

白川先生に材料とその分量をお伝えして型枠を外してみると、

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3③-2

あら・・・錆が結構ついてます。

白玉団子の方は土を突き固めやすかったので、この配合でいけるといいなと見ておりましたが、

水の量が多かったのでしょうか。強度が出るかどうか、少し心配になってきました。

第1回目実験よりも良い結果が出ること間違いなしと思っていたけれど大丈夫でしょうか…。

 

そんなことはお構いなしの白川先生。テストピースを手に取られて、嬉しそうにお話を始められました。

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3④-2

 

白川先生:「その材料じゃ強度はでないよ。」

版築部 :「!!!」

白川先生:「もう版築はあきらめたらどう?土よりもセメント材をメインにしたら強度が出る。」

小林部員:「いえ!版築やりたいんです。土突きたいんです。版築やめません!」

白川先生:「カラークリート(コンクリート用の染料)で土色をつけてセメント材メインの配合にしたら強度も出るし版築に見えるよ。」

版築部 :「えええーーーっ!(@_@;) それ版築じゃない!」

 

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑤-2

 

構造のエキスパートから頂いた厳しいご意見。

実験に入る前から、ばっさり切られてしまいました。

 

今度はいけると思ってましたよね…。カタオカも同じ気持ちでした…。

どうしましょう?版築部?

 

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑥-2

一気に表情が曇ってしまった版築部。

新田部員、大石部長、ガッカリ感が体中からあふれ出しておりますよ…。

 

版築をあきらめることはしない。でもどうやって強度を出せばいい?必死に考え続ける版築部。

これはきっと白川先生の甘い罠に違いない。

作ってみて結果オーライの場合は、版築部をセメント部にしてしまえばおもしろいんじゃない?ニヤッ

 

版築部は土を突かずに、ぺたぺたするセメント部になってしまうのか…?

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑦-2

えーーー!早っ!セメント部に路線変更?(@_@;)

 

いやっ、違う!そうじゃない!多分・・・。

 

試しに強度実験して比べてみようじゃないかということになり、

急遽その場で、カラークリートと短時間で固まるセメント材を混ぜたテストピースを作らせてもらうことになりました。

道具をお借りして材料を素早く計量。早速2色のカラークリートを混ぜてテストピースを作ります。

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑪-2

お借りした道具類を持つ大石部長。しっくりなじみすぎ(笑) 部長専用のご飯茶碗にしか見えません。

オーイシブチョ。ドコノシマカラヤッテキタ?デスカ。

 

小林部員:「おおっ。この道具、混ぜやすい。使いやすい。」

3人で夢中になって土を混ぜはじめました。前を向く版築部。いい。こうでなくちゃ!

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑧-2

 

 

そして、即席のテストピースの出来上がりました。

左から2つがカラークリート、右端が土メインの第2回目水極少のテストピースです。

 

むむっ。白川先生のおっしゃっていたとおり。土っぽい色になってる…。

でも版築らしい土や砂の粒々や層は、ほぼなし。

滑らかなテクスチュアで、つるんとしたゼリーと九州名物のおきゅうと くらい違うものができました。

 

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑨-2

見た目と同じように、強度もかなりの差が出るのでしょうか。どきどきです。

それにしても、やっぱり土のテクスチュアは良いですね。つい触ってしまう柔らかさがあります。

さあ、テストピースが揃いました。いよいよ構造実験です。

結果が気になるところですが今日はここまで。後半の【第2回目構造実験その②】は、次回お届けします。

 

8月も終わり。「お地蔵さんの家」の現場着工まであと少し。

食べて呑んで土突く版築部は、夏もバテせず元気に実験と作戦会議を積み重ねています。

 

あら、いい感じの赤ちょうちん。新田部員の背中だ。なんかここでも盛り上がってます?

[08-30]【ハチニンリキweb】カタオカ版築取材3⑩

 





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