大人の社会科見学。 / 8ninriki.jp
Review


2015.09.6
150905-05
大人の社会科見学。


writer
中村文典

先日、あるプレカット工場を見学しました。
プレカットと言うのは、木構造の骨組みを事前に切断・加工することを言います。
これに対して、大工さんが自分で加工することを手刻みと言い、現在、一般の住宅ではほぼ行われていません。
木構造はジョイント部分を『仕口(シグチ)』や『継手(ツギテ)』と言い、建物が地震などで揺れても抜けないようにします。地震の多い日本の昔ながらの知恵が受け継がれています。さらに、様々なボルトや金物で補強しますが、釘を一本も使っていない!と言うのは過去の話です。
設計者は上棟前に構造図や伏図に基づいたプレカット図をチェックし、意匠や設備との擦り合わせを行っています。

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そのプレカットがこれらの機械で行われます。

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こういうのを見ると欲しくなりますよね。何に使うかは置いといて。

こちらは木材に四角い穴を開ける機械。

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四角い刃の中にドリルがあります。

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何故か見ているだけでヒヤヒヤします。

これは梁(ハリ)や桁(ケタ)などの継手。腰掛蟻継ぎのサンプルです。

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三つ並んでいる方が差し込まれる方。端部(小口)の出っ張ったほうが差し込む方です。大工さんには、オス・メスで呼ばれていて、オスの部分が蟻の頭、クビレている部分が乗り掛かっているので腰掛け、で、腰掛蟻継ぎです。これをもっと抜けにくくした鎌継ぎと言うのもあります。

こちらは柱などを差し込む小口のホゾ。

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手刻みの場合、樹種や含水率など経験と勘も必要になるようです。墨を打った(基準となる線を引くこと)線のどちらで鋸を入れるか、0.5mmの精度なんて相当大変です。
模型用スチレンボードのカットでさえ揃わないのに。
『職人の技』と言うのは合理化の波に消えていくのでしょうか。

因みに、こちらの会社では材木の余った部分を、薪ストーブや暖炉を付けたお客さんに無償で提供しているようです。

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完全にジェンガです。

以上でした。
次回をお楽しみにー。





プロフェッショナル
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