YA-HOUSE。 / 8ninriki.jp
Review


2015.09.26
150926-01
YA-HOUSE。


writer
中村文典

7月に兵庫県西宮市のYA-HOUSEに行ってきました。
設計は窪田建築アトリエ、窪田勝文さん。

敷地は緑にあふれた小高い山の上にあります。当日は非常に良い天気で、現地までの道程では、標高が上がるのと比例してどんどん期待が高まって行きます。
そこから見えるであろう景色、どうやって抽象化し、人の精神を解き放つのか。

自由への空間、解き放たれる精神、全ての建築はその為に生まれ、その為に存在する ” (GA HOUSE 143号より)

そうなのです。窪田さんの建築には非常に強い思いが込められているのです。

YA-HOUSEは、水平・垂直に6枚のスラブで構成され、その狭間に生活空間が配置されています。
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現地に立った瞬間に分かる敷地形状の複雑さ。
第一種低層住居専用地域の風致地区。4階建てに見えますが実際は地下2階、地上2階建て。『4階建て』ではなく『階数が4』です。二級建築士を受験する人は要注意ですが、そんな事はどうでも良いのです。

斜面にそびえ立つ杉板コンクリート打ち放しと白く塗装された壁、空を切り取るような水平のスラブ。特有のディテールが不思議な質量感を出します。
6枚のスラブはそれぞれ意味を持ち、または意味を無くす事により、自然を抽象化しています。
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フロアごとに改めて土地の形状を感じ、自然とのつながりを感じられるように計画されています。
因みに、自分だったらこちらの浴室(写真:上)に入る前に2ヶ月程ライザッ○に通います。

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素材、質感、色、ディテールなどあらゆる要素を徹底的に検証することで、具象と抽象が操作されています。
計算された構成に、内外空間を曖昧にする各要素、絵画に引き込まれるような感覚に陥るという事を体験しました。
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眺望だけが目に入ってしまいがちですが、深い意味を持った建築、自然との接点(触媒)と成り得る建築に、さらに可能性を感じることが出来ました。

窪田さん、ありがとうございました。

GAHOUSE、住宅建築にも掲載されていますので、是非。





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