その名はゲーリー。偉大な建築家。 / 8ninriki.jp
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2015.12.11
写真 2015-12-10 11 13 47
その名はゲーリー。偉大な建築家。


writer
伊藤 憲吾

建築家フランク・ゲーリ-展に行ってきました。

 

ゲーリーをご存じの一般の方はどれくらいいるのでしょう?ご存じない方は検索してもらえると幸いです。

画像検索すると建築作品がたくさん出てくると思います。眺めてみてください。グニャグニャしてるでしょ?面白いでしょ?気持ち悪い?そうかもですね。ゲーリーの建築作品は好き嫌いがあるように思います。私自身もそんな強い興味を持っていたわけではないのですが、ビルバオグッゲンハイムの写真を見た時に、興奮と未来を感じました。(実物はまだ見た事が無いけども。。。)

 

さて、そんなゲーリーの展覧会があると聞き、行ってきました東京へ!

 

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場所は21_21 DESIGN SIGHTです。

設計は安藤忠雄さんです。うっかり建築レビューもしてしまいそうですが、長くなっちゃうんで、ここはじっと耐えます。六本木のミッドタウンにあります。

 

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こんにちは、ゲーリーさん。

どなたですか。

伊藤憲吾が参りました。

お入りください。

ありがとう。

 

などと入り口で一人芝居をしながら、いざ潜入!

 

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最近の展覧会は撮影OKのところが多くてうれしいですね。内部もカシャカシャ撮りました。

 

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会場で流れる映像のゲーリーが語りかけてきます。

「俺のマニュフェストを教えるよ。まずは模型を作る。気に入る。嫌いになる。壊す。またつくる。気に入る。そうやって次々とつくるのさ。模型を保管する倉庫だけで破産してしまうよ。」

妥協をしない姿勢。終わる事なき探求。建築家として在るべき姿に胸が熱くなります。。

 

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そんな模型達が処狭しと並びます。写真が多過ぎるので割愛します。あしからず。

 

 

 

会場にはゲーリーの言葉がいたるところに書かれています。壁や床、天井にもありました。フェイスブックの本社のプロジェクトの横にこのようなことが書いていました。

「予算と工期をとても気にしている」

え?と意外に思いました。あんなカタチを造っているのだから、予算も工期も莫大にかかっているだろう?と思います。

 

その謎は次の映像で惜しみも無く解説されていました。

それは「ゲーリー・テクノロジーズ」という仕組みについてでした。従来の2次元による表現の限界、建設現場のネットワークの発注ミスなどのロス、そういったものをコストと工期に置き換える仕組みです。4次元化されたシステムとも言えます。3次元でつくられる設計図は、クラウドにより各専門チームと共有し、そのまま発注と工期に置き換わります。さらに温熱環境などのシュミレーションにより、光熱費のロスを抑える事も出来たりします。あの特異とも言えるグニャグニャの形態でさえ、コストのバランスの中で検証され仮想空間の中で表現され、ロスが無く生産現場と繋がるのです。

すこし、難しい書き方をしてしまいましたが、あの自由な表現の裏付けには確かなテクノロジーがあり、汎用性を持つシステムがあり、その全てがゲーリーのもとで生まれていったのです。

 

ゲーリーは魚が大好きです。その魚のような流体的な表現の自由を建築で行うために、どれだけのコトを行ってきたか?それはコストをかければ出来るなんて答えじゃない。

自分がゲーリーのカタチを見ている視点が、如何に浅はかだったか痛感しました。建築とはアカデミックであり、経済であり、人の物である。その中に建築家の自由は多くはなく、わずかな自由から垣間見えるコンセプチャルな部分は、どこか複雑化した言い訳のような気もしていました。いや、言い訳にぶら下がるしか自分の「表現」出来ていなかったのです。ゲーリーは違う。そこに真正面から向き合い「表現」をしている。

 

少し長くなってしまったので、最後に会場にあったこの言葉を記します。

 

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「最も大切なのは、自分自身であること、他の誰にもなろうとしない事です。」

 

 

 

 

その名はゲーリー、偉大なる建築家。





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