G-HOUSE。 / 8ninriki.jp
Review


2015.12.23
151223-01
G-HOUSE。


writer
中村文典

YA-HOUSEに続き、愛媛県のG-HOUSEに行ってきました。
設計は窪田建築アトリエ、窪田勝文さん。

前回のYA-HOUSEと違い、周囲の環境は決して良いとは言えない場所にあります。
そこに佇む白い板で構成された箱。若干の閉塞感はあるものの、それぞれの隙間から感じられる内部空間に期待が膨らみます。
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エントランスに立つと耳に入ってくる水音、奥に続く水盤、薄暗いトンネルの先に見える光が、外界との中間領域であり、雑多な感情をリセットする場にもなっています。
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玄関から一歩足を踏み入れると、構造体であり重量感のあるコンクリートと、抽象的な存在の白壁が目に入ります。白壁は天井に達しておらず、光が天井を這うことでさらに軽やかに感じられます。

廊下を進むと目に入ってくるテラスと水盤。
外部空間ではあるものの内部と同様の感覚であり、屋根の開口が切り取る空は自然とのつながりを強く感じられる場所にもなっています。
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LDKに入ると、G-HOUSEを構成しているスラブの重なりがはっきりと分かります。
その重なりが生み出しているスキマが内外の境界を曖昧にし、水の揺らめき、光の動き、流れる雲、木の葉の揺らぎなど、自然を意識させる触媒となっているのです。
意識の下で常に耳に入っていた水音も、外界との関わりを薄くし街の喧騒を消していました。
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外部からの閉塞感は内部に入ると安心感に代わり、建築を構成する床・壁・天井のスキマ、それぞれのディテールが外部との繋がりを絶妙にコントロールしていました。

施主のG様、長時間ありがとうございました。
チーズケーキがとても美味しゅうございました。





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