美里町林業総合センター。 / 8ninriki.jp
Review


2016.01.21
20160121-01
美里町林業総合センター。


writer
中村文典

熊本県下益城郡美里町にある美里町林業総合センターに行ってきました。

熊本のアートポリスの一環でもあり、地元の木材を用いること、そして町のシンボルとなる建物を造ることが求められたそうです。
竣工は2004年。設計は西沢大良さんで、木造+鉄骨造の混構造、2階建て、延床面積は520.01㎡です。用途としては研修施設ですが、バレーボールなども出来るようです。
余談ですが西沢立衛さんのお兄さんです。
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外観は下部が木板で、上部が均等に割られたガラスのグリッド。ガラス越しに見える木フレームが気持ちを高めますが、ロールスクリーンは見えなかったことにします。

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木板とガラスを分割するような亜鉛メッキの庇。ポーチの床からは約2mと絶妙な高さに設定してあります。
こういう所に人間のスケールがあることで建物に親近感が増しますよね。

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重力から開放されたような軽やかさ、応力をそのまま具現化したような構造体は、不思議な安定感を生んでいます。
規則的な格子状のフレームが、上部に行くと最大22mのスパンを持つ立体的なトラスになります。木部は杉(一部杉の集成材)で、ジョイント部のディテールもスチールプレートが見えない綺麗なものになっています。

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天井は一件複雑に見える組み方ですが、真下から見上げると綺麗なグリッドになっています。
勝手ながら、これで構造解析が楽になるような気がしてきました。
もちろん自分では絶対出来ませんけど。

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西沢さんの言葉では、
『この建物にはコンクリートを一切使用せず、木とスチールだけで建物をつくり、建材としての木の重要度をアピールしている。』とのことで、実際に基礎も鉄骨で作ってあるようです。
木、スチール、ガラスのみで構成されているとはいえ、基礎までとは。。
当たり前の事を当たり前として考えないという事は、それだけでも相当な時間を費やすことになります。

見学した当日、見せてほしいと美里町役場に連絡したら鍵を貸してくれました。
意外とゆるい感じだったのがちょっとびっくりです。
因みに総工費は1億3,600万。

結構いってる。

その半分以下でも・・・。

そのコストをもう少し維持費に回してあげられたら・・・。

ガラスを、磨きたい、

です。





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