「お地蔵さんの家」 えっ?! 塗装もするのだ??? / 8ninriki.jp
Project


2016.02.12
01タイトル
「お地蔵さんの家」 えっ?! 塗装もするのだ???


writer
小林 哲治

前回は楽しく土を突いていた版築部でしたが、この日は刷毛を持って塗り塗り…まるで塗装部?の様相。

と言うのも、実は限られた予算内で「お地蔵さんの家」をつくるための、一工夫だったりします。
ここで建築をローコストでつくる、6つのポイントを紹介。

①規模を小さくする。
②安い材料を使う。
③工期を短くする。
④専門工程を少なくする(業種を絞る)。
⑤自分達でつくる。
⑥後でできる事を外す。

これらを如何にも「ガマンしました」と入れ込むのではなく、さりげなく採用するのが腕の見せ所です。
例えば「お地蔵さんの家」では、次のアイデアとして取り入れています。

①の応用として、既存基礎の再利用。
②の応用として、構造と仕上の一体化。
③と④の応用として基礎に屋根を乗せる形(壁がない)。
③として、屋根の小屋組をプレハブ化(加工場で小屋組したものを現場で組合わせる)。
④と⑤として、塗装をセルフ工事とする。

無理な減額をせずともアイデア次第でなんとかなるのが建築の面白いところでしょう。
(もちろん、これらが成立するためには、施主様の理解と工務店の協力が必要不可欠です。)

 

06塗装03

と言うことで版築部メンバー、塗装部として天野さんの木楽工房へお邪魔してきました。
天野さん、快く加工場を使わせてくださりありがとうございます。

 

04塗装02

現場で組上げてからだと塗りにくい部分も、ここなら丁寧に塗ることが可能です。
こうやって馬にのせて、11本の小屋組と野地板に白い保護塗料を塗っていくわけですが…
普段はデスクワークばっかりやってる44歳にとってこの角度はしんどかったようで、後日激しい腰痛に襲われます(笑)。

 

07塗装04

一方、若者達は、あぁぁ軽やかに塗っていますね、私にもそんな時代がありました。
少しずつ木組が白くなってきたのが解りますでしょうか?
このように保護塗料を2度塗り重ねることで、小屋木の耐久性を上げつつ、光の反射で家の中が明るくなる算段です。

 

08完了

さあ、なんとか2日にかけて塗り上げました。塗装部の仕事完了です。
これを現場へ運んで組立てるわけですが、その前に版築の型枠を外す作業が待っています。

 

 

 

 

02版築01

果たして、版築は上手く突けているのか…?

 

 

 

 





八人力版築部
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