五寸法師 / 8ninriki.jp
Review


2016.03.16
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五寸法師


writer
満原さなえ

大工さんが必ず持っている道具に、金鎚(カナヅチ)、鋸(ノコ)、墨壺(スミツボ)、差し金(サシガネ)があります。

DIYブームがさらに加速している今では、大工さんでなくても持っている方も多いでしょう。
この中で一番地味にも見えそうな、サシガネ。実はすごいんです。

定規のように長さを測ったり直線を引いたり、直角をあてたりするのはもちろんですが、
それは序の序の序の口。

サシガネは、差し矩と書いたり、曲尺(かねじゃく)とも言ったりします。
建物を建てるにあたってとても大切なのが、水平、垂直、角度、曲線であり、サシガネはこれらの全てを下書きするための道具。
丸太から角材にする際の寸法を求めたり、屋根の勾配を出したり、角度を変えて加工する部材の計算をしたり、材料の分割をしたり・・・
全部書き出すのは無理ですが、とにかく差し金の使い方だけで何冊も参考書があるほど、墨付けから原寸図書きから現場まで無くてはならない道具であり、
大工さん達はくるくると器用に差し金をまわしながら素早く墨付けを行っていきます。

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これは私の父が50年近くまえに訓練校に通っていた時の教科書。先に進めば進むほどちんぷんかんぷん。
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ちなみにこの差し金は中国で生まれたものらしく、日本に持ってきたのは聖徳太子とのこと。
聖徳太子は大工の守り神様とも言われ、私の住む地域の大工さんは、毎年2月に太子講といって聖徳太子のおまつりを今でも行っています。

さらに日本でメートル法へ移行する際に尺貫法が使用禁止になった時、それを守ろう、残そうと声を上げたのが永六輔さんであり、
今でも一坪、一間、一寸など、建築で尺貫法がつかえるのは彼のおかげとのことです。なんとも!!

私はというともちろん詳しい使い方を知るはずもなく、、、
それでもこのサシガネのこの形は便利な道具なので、いつも手帳にはミニサイズの五寸法師をはさんでいます。
かれこれ10年の付き合い、15㎝の私の相棒です(笑)

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