【ミラノへの道】 カオリマス編② マスヲミガキ隊レポート / 8ninriki.jp
Project


2016.03.29
001タイトル
【ミラノへの道】 カオリマス編② マスヲミガキ隊レポート


writer
小林 哲治

 

街には植えられた木が、森に入ればたくさんの木々が生えていて、それぞれ特有の葉や形、匂いがあるはずなのに、日々の生活では「その木が何の木なのか」ぼんやりと思っても、ほとんど深く掘り下げることはありません。
恥ずかしながら建築学生をやっている僕もその一人で、木についてあんまりわかっていませんでした。
しかし、カオリマスの製作を手伝うことで、いろんな木に触れることができ、木について見識を深めることができたと思います。

 

031マサラ

はじめまして。
九州産業大学4回生の 和泉秀 と申します。
せんだって「マスヲミガキ隊」に参加して、大分県豊後高田市にある田中工藝さんへ行ってきました。
そこで1日目は「作り上げる」ことを、2日目は「仕上げる」ことを体験しましたので、今回は僕のカオリマス製作体験記を投稿させていただきます。

 

 

【1日目】

012材

朝一で福岡を出発して、10時ごろに田中工藝さんへ到着。
加工場に行ってみると色とりどりの枡の部材がずらっと並べてあります。
赤や緑、黄色っぽいものなど思っていた以上に濃い模様や色のものがあって、その鮮やかさに驚くばかりでした。それらを作業場へと運んで枡作りスタートです。

 

011磨き

まずは切断面をきれいに仕上げるためにやすり掛け、ここで難しかったのは木材によって硬さが違うということ。
色の濃いものは硬くてなかなか削れてくれない、一方で白いものは柔らかくて簡単に削れてしまうからやすりすぎないように注意を払う必要がありました。

 

014組立

やすった後は側板を組んで固定し、底板をはめていきます。
この作業を7人で200個も組上げることが目標。

 

016ニオイ

最初は戸惑いながらお互いに精度を確認していましたが、慣れてくると木について会話する余裕がでてきました。
「この木材は甘い匂いがする」とか「どういう場面で使いたい」とか「人生で初めて触る木だ」とか盛り上がって、楽しく作業ができました。

 

015ランチ

ある程度作り方もわかり、進んだところでお昼休憩をとることに。
工場の周りには山々や田んぼがあって、天気も良かったので外でお弁当を食べることになりました。
まだ蕾をつけたばかりの桜の木の下で、少し肌寒い風に身を縮めながら輪になって食べました。
やっぱり自然がある風景は豊かで気持ちがいいですね。

 

お腹いっぱいになったところで枡作り再開です。
作業場の扉を開けると木の香りがほんのりと残っていて、また頑張るぞと気力を与えてくれます。

 

019固定

後半戦は時間的にぎりぎりだったので、ひたすら組み立てる作業をしました。いろんな種類の枡を組み立てていく中で、ブビンガやチャンパカ、ゼブラといった外国の面白い名前と強烈な匂い(特にゼブラ!)の木材に触れることも。

 

020イチニチメ

19時をまわって作業もひと段落したところで後片付け、近くの居酒屋でお疲れ様会をして1日目が終了しました。

 

 

 

【2日目】

021仕上

翌日も朝10時から作業開始、前日に組立てた枡をマスク装備でひたすら磨く作業です。
滑らかな手触りになるように枡の外側と飲み口をやすり、角の4隅を持ち易いように面取りしていきます。
ここで少々問題発生、やすりしろを想定した加工だったため、樹種(特に堅い木)によってはコンマ数ミリの誤差が出ることがわかりました。時間があれば機械を使えるのですが、今回は手作業なので修正は後日ということに。加工精度の難しさを感じた瞬間でした。

 

022掃除

6人が黙々と磨いているため、作業場を木の粉が舞ってけぶっていましたが、香りに包まれているような不思議な感じでした。
終盤に差し掛かるころ、いくつか樹種ラベルを貼っていない枡がでてきました。けれども木目や香りでそれが何の木かを見抜けるようになっている自分がいて、少しだけ木材のことがわかってきたのかなと嬉しかったです。

 

完成した枡が増えてくるとプレゼン用の写真撮影のためテツさんと田中さんは山田酒造場へ。
枡磨きに追われていた僕たちはついていくことが出来ずにお留守番…行きたかった……!!

 

023休憩

その間も延々と磨き続けていると、撮影部隊が帰ってきました。
休憩もかねて早速写真を見せてもらうことに。

 

024酒蔵

なんとも渋かっこいい。
どちらも日本の伝統を継ぐものだからなのか、酒蔵の薄暗い雰囲気が枡と調和しています。

一通り写真を見終わると、まだ終わっていない現実に追われ作業再開。

 

025梱包

なんとかミラノへ送る最低個数を完成させることができました。

 

今まで木材のことを詳しく知らなかったので、あれらが珍しい貴重な木材なのだと先輩たちほどは実感はできませんでしが、それでもたくさんの色の、模様の、香りの木に触れられたことは、とても勉強になりました。
そして振り返ってみると、工程ごとに面白さは異なっていて、1日目では作り上げる楽しさを、2日目は出来上がる嬉しさを感じることができました。

 

026フツカメ2

貴重な体験をさせていただいたテツさんや田中工藝さん、ミラパレの皆さんには感謝しかありません。ミラノでの成功を願っています。

 

そして桝たちが帰国したら、打上げのお花見があると聞いています!
あのカオリマスでお酒が飲めるんですよね?
今から楽しみです!





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