Tatara Skyline / 8ninriki.jp
Reserch


2016.08.12
001ヒョウシ
Tatara Skyline


writer
小林 哲治

私が住む福岡市東区にも橋萌スポットがあり、学生時代にはそこで日向ぼっこをしていた記憶がある。

002タタラ
そことは香椎と箱崎の間を流れる二級河川の多々良川。
交通の要になる河口付近には、道路や鉄道の橋が幾重にも架かっており、行き交う車や列車を眺めるのは意外と楽しくて、昔は飽きずに眺めていた。

 

003ナジマ
例えば、国道3号線の名島橋は、一日6万台の車が渡っている。が、レトロな親柱には昭和8年と書かれたプレート。ということは1933年に完成だから、御年83歳。
使われ方からはその古さを感じさせないが、大戦前から川を渡る市民の往来を支えつづけているのだ。

 

004サンレンパツ更に名島橋から山の手には、鉄道橋梁三連発が見てとれる。手前から紹介すると、博多臨港線多々良川橋梁、低い二本目は西鉄貝塚線名島川橋梁、わずかに柱脚が見えている三本目はJR鹿児島本線多々良川橋梁。
高低差、アーチの間隔、構造が異なる三本の橋の上を、目の前でいろんな列車が渡るから楽しい気分になってくる。

 

005カモツ
それでは、列車も比べながら三橋を観察してみよう。
まず鉄道ファンの撮影スポットとして有名らしい博多臨港線多々良川橋梁には、JR貨物のコンテナ車両が長い長い列を引いていく。渡る音もしぶい。

 

005カモツ2
柱脚のプレートには昭和27年に竣工とあるから、1952年で御年64歳。還暦をちょっとすぎたくらい。
両隣が戦前生まれなので、ここだと中堅扱いになってしまう。

 

006ニシテツ
次の16連アーチが美しい西鉄貝塚線名島川橋梁には、二両編成の黄色い電車がゆっくりと渡っている。
この貝塚線は、乗っていても多々良川を渡るときは風情があってお気に入り。なにより川面が近いのがいい。
調べてみると大正12年完成らしく、1923年だから御年93歳。アーチの間隔が短いのも頷けるし、装飾にも時代を感じる。

 

007JR
そしてJR鹿児島本線多々良川橋梁は、鹿児島本線だから特急や快速、普通列車が忙しく行き交っていて、一番賑やかな橋。
現在使われている橋梁の竣工年は解らなかったが、九州鉄道(博多駅から門司港駅までの路線)の開通が明治24年(1891年)らしく、どこかに古い柱脚が残っているのかもしれない。

 

008ソニック
ぼぉ~~~~~~~~っと眺めていたら、大分へ向かうソニックがやってきた。

 

009ニチリン
他にも、ぬめっとかっこいいにちりんシーガイアなど、JR九州の歴代特急車両と再会。

 

010カイソク
また、通勤通学の足となってくれる普通列車たちも、どんどん多々良川を渡っていくので、

 

011ランデブ
かなりの確率で西鉄とJRがすれ違うのを見ることができる。

 

 

あれれ? 話が鉄道のことばかりになってしまったが、最後はハシコレらしく、お気に入りの眺めを紹介。

012アシモト
夕暮れ時になると、博多湾から遡るように西日が差しこんで、橋たちに美しい陰影が現れる。
この、柱脚の土木的豪快さと鉄道の繊細な鉄骨が相対的で、実直なデザインに見とれてしまう。

 

013オキニイリ
中でも名島橋から博多臨港線多々良川橋梁、西鉄貝塚線名島川橋梁の距離は近いため、下からのぞけば、橋たちが空と川を切り取ったスカイラインがあらわれる。
そこをたんたんと車や自転車、人、貨物、電車が渡っていく。
昔から、このスカイラインが大好きだった。

 

そんな感じで眺めていたら、今日も暮れてしまっていて。

仕事の合間に、ちょっと贅沢な時間をすごしてしまった。





ハシコレ
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