関わりのデザイン / 8ninriki.jp
Project


2016.09.1
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関わりのデザイン


writer
満原さなえ

実は人工林率全国一位という佐賀県。
※人工林率とは、県土全体の森林面積に占める人工林面積の割合。(林野庁HPに全国一覧)

そこから生産される県産木材利用推進の一環として、佐賀県では【さがつく木のインテリア創出事業】が今年度よりスタートしました。

これまでのような単なるボリュームとしての県産材利用ではなく、生産者(林業家・製材業者)・デザイナー(設計者)・施工者(工務店等)が意見交換をしながら県産材のデザイン的な魅力を磨き上げ、
可能性を広げていこうというもので、トップデザイナーにはOpen-Aの馬場正尊氏、そしてデザイナーの一員として私ミツハラを選んでいただきました。

今回私が担当するのがこの物件!

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味があります。いい感じです。となりには保育園があり、園庭で遊ぶ園児さんに水でっぽうの水をかけられそうになったり、つかまえたカブトムシを見せてくれたりもします。
佐賀市三瀬という山間地域にある、元商工会の事務所物件。さらに昔は、牛乳の瓶詰~配送を行う倉庫だった、という物件です。
この建物を、Murarkという設立されたばかりのNPO法人の事務所として、また、地域住人の交流拠点として活かすために、佐賀県産材を使ってリノベーションしていきます。

Murark(ムラーク、と読みます)は、ヒト・モノ・カネが地域内を循環する仕組みを生み出し、自立した地域運営をめざすことを目的として集まったチームで、中心となっているのは県外から移住してきた20~30代の若者メンバー。自分たちがこの場所で暮らしていくための生業を生み出す場ともいえます。

今回のリノベーションにあたって、
予想通り、かなりの低予算ということ。Murarkだけでなく、地域の人々が集う場にしたい、ということ。
そして県産材といいながら、完成した空間だけパッとみても、製材された木材が県産材かどうかなんてわからない、ということ。
これらをクリアしていくために、関わり方のデザインに取り組んでいきます。

どこまで人を巻き込んで、楽しみながらどこまで素材を体験してもらえるか。
その行動に、どれだけ意味を持たせることができるか。

工事の状況を公開し、可能な作業には参加してもらい、
足りない道具や材料や器具を募集し、遠慮なく協力を呼びかけ、みんなで積み上げてつくりあげていきます。

工事の過程そのものがコミュニケーションとなり、人々の集う場になり、県産材を知る場になり、技を学ぶ場になり、これからにつながる場になればいいなと思うと、今からわくわくです。
機会があればこの場でもまた報告していきたいと思います。

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八人力 リノベ部
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