素敵なビル6 / 8ninriki.jp
Reserch


2016.10.17
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素敵なビル6


writer
岡本つよし

静岡県三島市。昨年この地を訪れた際に出逢った素敵な建物をご紹介。いわゆる看板建築です。
シンメトリーかつ連装窓、そして緑青がイイ表構えを醸し出していました。

 

場所は遥か昔に源頼朝が崇敬した三嶋大社を起点に伊豆の下田まで連なる「旧下田街道」沿い。門前町として栄えた謂わば旧市街地エリア。この建物以外にも幾つか看板建築を見ることができました。しかも現役の商家として残っていました。この建物は当エリア最古参らしく大正初期に商家として建てられ、現在は国の登録有形文化財指定を受け、菓子屋兼ギャラリーとして利用されているそうです。

 

ところで文化財指定のメリットって何?ふと思うのですが、国指定文化財の場合ですと改修範囲に大きな制約があるものの維持管理など広範囲に手厚い助成があるそうです。一方本件のような登録文化財は、改装は一般的に制約は緩いがあまり金銭的メリットは期待できない模様。税控除もあるみたいですが、そもそも築100年近いうえに地方の建築物の固定資産税額ってことを鑑みても??です。自治体やらオーナーが抱える背景によっても様々なのでこの辺はサクッと流して下さいネ。

 

ただ文化財ということで広く認知させる事は凄く重要な話。ココは隣接するアート系のコミュニティ−スペースともリンクしイベント等されているのかもしれません。ともすれば新旧の建物と地域がお互い現実的なモノゴトを活かし、経済活動がなされている様相にも見受けられます。抱える背景は諸々あるにせよ建物と地域の背景を大事にされる、尊敬に値する事業主〜不動産オーナーさんだと思います。

 

福岡市内にも唐津街道の旧宿場町である姪浜など、ほんの僅かに看板建築が残存しています。しかし著しく市街化開発が
進んでいますゆえ、もはや絶滅危惧種。現物を拝見できる時間も残り少ないのかもしれません。

 

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さて九州からしますと馴染み無い三島。最後に地理的補足をしますと、伊豆半島の付け根であり温泉地で有名な熱海は近い。
なお富士の冷たい湧水が豊富で溶岩石から各所湧き出るほどの地で蛇口の水が普通に美味しい。コンビニで水買うのが馬鹿らしいかと。
三島暦も知れ渡るところですが、市内から見る富士山は一番美しく見える。それが冠雪富士であれば尚美しいとのこと。
その地に感動しペンネームにまでした人こそ、三島由紀夫という作家でありました。





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