TARO の前で / 8ninriki.jp
Review


2017.01.19
[01-19]【ハチニンリキweb】taro④-2
TARO の前で


writer
片岡 佳苗

帰省するときは 特急列車ソニック に乗る。

私はその時、左側に座る。進行方向を向いて通路の左側の座席。

座席シートをくるっと回す折り返し地点は小倉駅。鹿児島本線から日豊本線に変わる駅だ。

そこからは進行方向の大分駅に向かって右側の座席になる。

そう、別府湾が見える左側じゃなくて由布岳や大分の山が見える方。

特急列車は大分駅の前に別府駅で停車する。

私は、その僅かな時間を楽しみにしている。

大分で降車する準備を始める前の短い時間。いつも身体ごと横を向いて探すもの。

 

[01-19]【ハチニンリキweb】taro①-1

 

時には降り立って行く。

 

[01-19]【ハチニンリキweb】taro②-2

 

[01-19]【ハチニンリキweb】taro③-1-2

 

生きているようなコロナ。赤ら顔。

見上げている時、空きっぱなしの口から唸り声のような息が出てしまう。

 

[01-19]【ハチニンリキweb】taro④-2

 

突き抜けて、はみ出す。

大勢の人の手によって作られ、今日まで守られてきたもの。

 

[01-19]【ハチニンリキweb】taro⑥-2

 

「緑の太陽」は1946年、建物の壁面に製作された 高さ約16.5m、巾約4.4m の陶板レリーフだ。約四十数年を経た今も雨風当たる環境で、変わらずそこにある。

現在は医院の看板がついているようだが、もとは医薬品の通信販売会社の店舗だったそうで、「健康、生きる、太陽」をテーマに依頼されたとある。
(ご興味のある方は、「岡本太郎生誕100年記念事業公式サイト」  を是非ご覧ください。)

 

あの「太陽の塔」が構想されていた頃、そして「明日の神話」が製作されていた頃と同時期に製作された作品だそうだ。

どの作品も街の中にあって、長く人の暮らしと共にある。こんなにスケールが大きくて飛び抜けていて激しいものが、多くの人の日常の一部になっている。

 

ここに「緑の太陽」があることを知った時、自分の住んでいる街の近くにあるということが単純に嬉しかった。

 

[01-19]【ハチニンリキweb】taro⑦-2

 

そして博多行に乗る時も、私は左側に座る。

まだ気持ちが大分に残っているまま、見えなくなるまで太陽を見る。

 

■「緑の太陽」岡本太郎

JR別府駅西口 ロータリーを出てすぐのところです。

http://taro100.jp/#/machi

「街のなかの太郎」 第8回目 のところをご覧ください。

 

いつだったか、別府駅で降車した時、目に留まったポスター。

[01-19]【ハチニンリキweb】taro⑧-2

とにかく熱い。この熱さがたまらない。

■シンフロ

http://onsenkenoita.com/

 

 





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