世界遺産直前 『神宿る島』宗像・沖ノ島と宗像大社 / 8ninriki.jp
Project


2017.02.22
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世界遺産直前 『神宿る島』宗像・沖ノ島と宗像大社


writer
松澤徹

久しぶりの「らぶ福岡」。

今回は、この夏世界遺産に登録予定の『宗像・沖ノ島と関連遺産群』を学ぶツアーの参加報告です。

 

 

福岡に住んでいると、「宗像大社はとても由緒ある古い神社だ。」というのは小さい頃から耳にしますが、なにがどうすごいのかはみんなあまりよく知らなかったりします。

ところが最近、この関連遺産群が世界遺産に正式登録されるという事が決定し、急激に世間の注目を集め、訪れる人も増え続けているとの事。

「こりゃいかん。夏に正式登録されてしまったらしばらくはゆっくり観る事もできん。」という事で、建築士会のお仲間で、長年この地に関わり続けているS氏がツアーを企画してくれました。

 

大企業に勤め、世界を股にかけながらも、ボランティア活動にも精力的な、非常に有能なS氏。「たった1日でこれだけ廻れるの?」と思える程の濃い内容のツアーを組んでくれました。

 

朝一、まずは宗像大社・沖ノ島関係の歴史の全容を理解してから現地に行こうと、九州国立博物館で開催中の『宗像・沖ノ島と大和朝廷』展へ。

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宗像大社は、天照大神が産んだ三柱の神(宗像三女神)が祀られている宗像神社(全国に7千以上ある!)の総本社。三女神それぞれが沖津宮(おきつぐう)、中津宮(なかつぐう)、辺津宮(へつぐう)に祀られており、この三宮を総称して「宗像大社」と呼ぶそうです。

 

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日本書紀には、三女神が「歴代天皇のまつりごとを助け、丁重な祭祀を受けられよ」との神勅(しんちょく=天照大神のお言葉)を受け、この地に舞い降りたと書かれており、国民のあらゆる道を導く最も尊い神として崇敬を受けたという、由緒正しいどころでは無い、日本始まりの地と言っても過言では無い様な場所なのです。

大体知ってるつもりではいたけども、、改めて聞くとすごい話だ。。展示物のほとんどが「重要文化財」では無く「国宝」だという事に、改めて驚く。こんなに国宝ばっかりだとありがたみが麻痺してしまいそうな程、国宝だらけ。

 

さて、一路宗像へ。

その前にちょっと腹ごしらえを兼ねて、タイミングよくお祭りが行われている赤間宿へ。

 

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宗像大社にも近いこの赤間宿は、筑前21宿のうちの一つとして栄えた宿場町。古い町家も多く残っており、近年イベント等が盛んに行われ、盛り上がりを見せているエリアです。

界隈に、映画『海賊と呼ばれた男』でも注目を集める出光佐三氏の生家がある事でも有名です。

 

 

沢山の出店の立ち並ぶ中、ひときわ大人たちの注目を集めているのは、創業200余年の酒蔵「勝屋酒造」の酒蔵開き。

 

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いろんな種類のお酒を試飲できるとあって、お酒好き達の目の色が違います。

 

僕はお酒は少ししか飲めないので、一杯味わった後は酒蔵内部の風景の方に目が行ってしまいます。

 

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新酒が出来たことを知らせる杉玉。

古い工場独特の空気感。

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年季の入った機械達の存在感。

どこを撮っても絵になる風景。

 

 

出店を廻って立ち食いで満腹になったところで、いざ宗像大社へ。

 

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辺津宮 本殿

 

 

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正式参拝をさせて頂いたこの儀式殿は、なんと毛利両川の賢い方(吉川さんごめんなさい)、小早川隆景公が造られたとの事。これまたすごい。

 

そこから更に小高い山の上に上り、「宗像三女神降臨の地」として伝わる古代祭場、高宮祭場へ。

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ここには社殿がありません。この場そのものが聖なる場所=神奈備 (かんなび)として祀られる、数少ない神籬(ひもろぎ)の古代祭場であり、古神道の聖地とされているそうです。

 

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パワースポットとして知られており、確かにこの周辺に踏み込んだ瞬間、空気感がガラリと変わります。明らかに俗世とは違う、澄み渡る緊張感。

風が吹き抜けると、森中がざわざわと、生きている様な、精霊の声の様な音が広がります。

 

ネットや本でいくら調べても理解する事の出来ない、言葉に出来ない何かを、確かに感じる事のできる場所である事は、間違いないと思います。

 

案内して頂いた宮司様によると、この宗像大社は数十年前までは非常に荒れた状態で、きちんと社殿を維持する資金も無かったそうです。そこに先述の出光佐三氏が私財を投じて大規模な修復を行ったとの事。

当然そういう人の名は神社のあちこちに刻まれるものですが、どこを見渡しても出光佐三の文字は無い。

彼は言ったそうです。

「この由緒正しき宗像大社に、油屋ごときの名前を刻む等おこがましい!」

・・・・・・・かっけー、、、、サゾーかっけー!!!

 

男に生まれたら、こんなイケメンな生き様を見せて死にたいものです。

 

【沖ノ島(沖津宮)とは?】

辺津宮の遥か沖合にある沖ノ島は、古代から沖津宮を祀って来た、普段神主以外は入れない、「海の正倉院」とも呼ばれる、国宝だらけの山。未だその全貌は発掘されていないそうですが、発掘調査といっても、草を払うだけで古代の宝物がゴロゴロ出て来たという、時が止まっている様な場所だそうです。

 

うーーん、、、行ってみたい!

しかしそうやすやすとは行けない神聖な場所。

島の姿だけでも拝みたい!

しかし本土から島の姿を拝めるのは、年に数回との事。。。

 

あきらめかけていたところに吉報。

「今日は空気が澄んでいて、ホテルの展望レストランから沖ノ島が見えるそうです!!」

 

さすがはS氏、持ってらっしゃる!!

 

早速行ってみると、

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んー。。。。。

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ぉぉおおおおおーーー!!!!

 

沖ノ島!!(二礼二拍手一礼)

 

 

S氏のご尽力と彼の持つパワーのおかげで、すばらしい一日になりました。

 

『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群を学ぶ旅。

おすすめです。

みなさんも、大量の観光客で身動きが取れなくなる前に、一度いかがですか?





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